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人口減少と成熟経済の病⁉《№36》

執筆者の写真: 福田 敏彦
福田 敏彦
9月7日
読了時間: 3分


日本は『経済成長』できない!?

そう思っている人、私の身近にも、社会で活躍されている識者にもたくさんいるようです。特に「人口減少」する国は成長するはずがないとの強い思い込みがあるようです。かつての友人たちとお酒を飲んでいるときに、口論になったことも一度や二度ではありません。この誤解は、「成熟経済」などとも強く結びついているようで、彼らの言い分では日本は「成熟経済社会」なんでしょうね。


すいません、「成熟」の定義を教えてくれませんか?

日本社会は物理的には必要なものを既に手に入れてしまっている、とでも思っているのでしょうか。仮にそうだとしたら、恐らく、日本社会が貧困化している実態が見えないばかりでなく、「個別企業経営者脳病」と呼ぶべき考え方が支配していることが原因かなと私は考えています。


たとえば、「わが社の製品は、ひとり1台までしか必要がない、だから売りたくても限度があるんだ。海外の需要を求めてグローバル展開を!」なんて感じの「経営者脳」のことです。でもこのような経営者に対しては、理屈というよりも観察眼はどこにいってしまってるのだろうとも思います。


海外との物価の差を考えたらどうでしょうか。

もし日本が経済成長していたら、あなたの企業の製品の価格は、今でも同じ価格だと思っているのでしょうか。なぜ日本で500円で食べられるハンバーガーが、海外で1000円もするのでしょうか。その国は日本と違って人口が増えているのですか?それとも、ハンバーガーが社会に十分に行き渡っていなかったのでしょうか。どれも違うことは明白ですよね。


人口も、成熟も違うかも?って何となくでも思いませんか?

それにしても、日本人は、本当に経済成長について考えているのだろうか?と私は疑っています。いや、「たぶん気にしてない」んだと思います。だって、何の成長もなかった実質賃金が下がり続ける30年間を放置してきたことがその証明ではないでしょうか?


私が「合成の誤謬」を中心に問題を指摘しているコーポレート・ガバナンス改革にしても、『Σ個別企業の価値向上≠日本経済成長』であることぐらい、誰かは気付いているはずです。でも、少しおかしいと感じている人でさえ、それ以上自分で進もうとしないのです。変ですよね(ステークホルダー経営の再定義(提案)《№26》)。


足元の日本は成長しているのか?

さて、これも厄介な予感がしています。「670兆円」という数字は目にしている方も多いと思います。「日本は成長している」そんな風に漠然と思っている人がいるのではないでしょうか。内閣府のGDPの公表で確認してみましょう。


実質GDPは伸びてませんよ‼ここで、「実質」って何?が重要になりますが、この「実質」の意味がほとんど理解されていません。「数量のこと」だと言うと、「???」ってなる方多いのです。「物価の影響を除いた数字」とは、「同じ金額(物価を同じとして)」×「数量」の比較のことです。これが「数量のこと」の意味です。ベッセントの命令に従って金利を引き上げている場合ではありません(ベッセントは許されるの!?(日銀の独立性の正体)《№34》)。



本著【第1章第2節】思い込みの日本が招いた「失った30年」


本著《1-2-1》失った30年で日本に起きたこと

~売上横這い、利益4倍(設備投資0・65倍、賃金0・9倍)、配当8倍~


本著《1-2-2》脱成長、みんなで平等に貧しくなろう(バブル経済の誤解)

~バブル前GDPシェア11・3%でぶっちぎりの世界第2位/新しい共産主義がやってきた~


本著《3‒1‒2》 (基本❷)所得が生まれるには/『合成の誤謬』 

~誰かがおカネをつかうから所得が生まれる/Σコストカット=30年間デフレ継続~


新刊詳細『ニッポン、今こそ思い込みを捨てる時』 | Toshihiko Fukuta 公式サイト









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