Ⅰ CGコード改訂で「新たなパラドックス」を解消できるか(論文連続掲載❶)

更新日:9月26日

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❶「Ⅰ」(第1節)の3行要約
行政府は、「CG改革は進展しているのに成果が出ない」との不都合な矛盾=『新たなパラドックス』を認識している。
改善策として「CGコード改訂」や「成長投資ガイダンス」を公表。
本論考は、それらの有効性を検証し、構造的原因を踏まえた独自解決策を提示する。
❷本文 「Ⅰ」(第1節)まるごと掲載
第1部 問題提起
Ⅰ CGコード改訂で「新たなパラドックス」を解消できるか
責任ある積極財政を掲げ、官民連携投資を柱に据える高市早苗首相は、令和8年7月27日の衆議院予算委員会において、中道階猛議員から「上場企業の株価は上昇しているが、労働分配率が下がり続けている」ことへの認識を問われ、「株価の上昇、株主還元も増加したが、成長投資が欧米企業に比較して低い水準にある」との認識を述べた上で、その未来への投資不足を断ち切る方策を次のように答えています。「政府として、7月21日にコーポレートガバナンス・コードを改訂し、それとともに『成長投資ガイダンス』を公表しました。こうした内容を普及することによって、企業の長期的な成長に資する人的投資・設備投資・研究開発投資といった成長投資がより積極的に行われるように、資源配分戦略を成長思考型に変容させて参ります。」と答弁したのでした。
経済産業省が7月21日に公表した『成長投資ガイダンス』は、同日公表のCGコード改訂を踏まえて、成長投資の観点から具体化・実装へつなげる目的で整理したものとされています。注目したいのは、この『成長投資ガイダンス』の冒頭の問題意識において、「コーポレート・ガバナンス改革の進展は、業績・株価の改善や株主還元の拡大につながったが、成長投資の拡大や持続的な賃金上昇に必ずしも結びついていないとの『新たなパラドックス』に直面しているとの認識を示したことです。これらは高市総理の答弁にも表れている共通認識であり、日本社会が真摯に向き合うべき現状認識であると考えますが、今回の「CGコード改訂」や「成長投資ガイダンス」などは、その不都合なパラドックス解消に有効打となるでしょうか。本稿はその観点から、各種現状分析による評価と、それを踏まえた解決法としての独自経営指針の提案までを試みるものです。
参考文献
1)階猛質問、高市早苗答弁「令和8年7月27日衆議院予算委員会」中道改革連合、20260727、https://www.youtube.com/watch?v=vre0_jBPW_0、 40:48~
2)金融庁 コーポレートガバナンス・コード(2026年改訂版)
3)経済産業省「成長投資ガイダンス エグゼクティブサマリー」2026、P2
❸「Ⅰ」(第1節)の位置づけ
コーポレート・ガバナンス改革が必ずしも上手くいっていないとの自覚が、政府や権威にもあることを明らかにする部分です。
❹関連情報(ブログ)~理解を深める~
👇経済産業省が「新たなパラドックス」を認識した上で解決策として『成長投資ガイダンス』を公表した事実を確認してください。
👇高市首相は、「CGコード改訂」や「成長投資ガイダンス」で解決できると説明している事実の確認が重要です。
❺次節「Ⅱ」(第2節)への繋がり
「新たなパラドックス」が起きる状況認識として、岸田政権の認識を引用して『合成の誤謬』が起きていることを指摘し、もし、高市政権が掲げる「官民連携」の「官の投資」が不発であった場合に、過去同様に『合成の誤謬』を脱却できない可能性議論に展開します。
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新刊詳細『ニッポン、今こそ思い込みを捨てる時』 | Toshihiko Fukuta 公式サイト




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