I am the house.ちょっと怖いですね(片山さつき)《№42》

更新日:9月21日
幹事である時事通信記者はよく質問したと思いますが、幹事社からの質問以外、他の出席記者から何の質問もない記者会見は異様だと思います。失われた30年の国家で、逆説的な言い方ですが、財務大臣に対する質問がないことが、「失われた30年」たる所以とも言えるのかもしれません。
ここのところ立て続けに、日本の金融・財政・為替政策にあからさまな干渉を続けている米国ベッセント財務長官の「アイ・アム・ザハウス」が海外では物議をかもし、その発言の対象国家である日本ではほとんど気にされる状況が見えないという、いつもの怪現象が起きています。
この怪現象の基本的な背景については、こちら(ベッセントは許されるの!?(日銀の独立性の正体)《№34》)をご参照ください。
この日の記者会見で、片山さつき大臣は、宙を見ながら考えてから「ちょっと怖いですね」という言葉を発しました。何かは感じていてほしい、そう願わずにいられません。
それにしても、都合の悪いことがある度に、目を伏せ、筆を置いてしまう日本のメディア関係者は、ジャーナリストとは到底呼べない存在になっています。
(ここから派生的に展開させます)。

5月の末頃スタロベリスクで起きた、ウクライナのドローン攻撃により学生が21人も亡くなった事件で、ロシア政府は外国人ジャーナリストたちを現地視察に招きました。結局西側メディアは報道していませんが、取材のため19カ国から50人は現地に出かけています。ところが、BBCとCNN、そして日本の記者だけは取材にさえ行かなかったのです。

ザハロワ報道官の記者会見の際、ある日本人記者は「自分で決めた、時間がなかった」と食い下がるように説明していました。
日本人記者の言い訳に対してザハロワ報道官は、衝撃の事実をバラします。なんと、日本の記者たちはロシア駐在3~4年の間、ロシア外務省の定例会見に出席していないのだそうです。これが、誰かに命令されて云々の前に、ふつうの日本人の仕事ぶりです。

プーチンは、西側メディアは「大衆を欺くための手段」だと珍しく語気を強くしていました。私はメディア関係者の多くが「大衆を欺くために」働いているなどとは思いません。でも、「ちょっと怖いですね」の先に自らが進む勇気と情報力は圧倒的に足りていないと考えます。

本著 第2章第2節 第51州目にもなれない日米関係 ~用心棒の言いなりに~
《3‒2‒1》 標準化とグローバリズム
~グローバルな儲けには、国境・規制・文化・伝統が邪魔~
《3‒2‒2》 多文化共生
~失った30年⇒生産性低下⇒労働集約経済⇒移民受け入れへ~
《3‒2‒3》 日米安保条約第2条
~特定の相手に過度に依存する不健全なバランスで成り立つ「共依存」関係~
《3‒2‒4》 砂川事件(最高裁の上にあるもの)
~日本の最高裁判所の上に立つアメリカ~
《3‒2‒5》 ケイレツ解体と日米構造協議
~日本にしか実現できない共生的競争社会が壊された~
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